これは、今から少し昔のお話です。

 そのころ、セブンス・ブルーは嵐の海でした。
 荒れ狂う波と重くたれこめた灰色の雲、
 吹きつける風と雨に、多くの人の命が失われました。

 ある時、それを見た冒険王カーティスが言いました。
「俺が嵐を鎮めよう。
 持つ者の願いをかなえるグランド・エンブレム。それを手に入れ、
 セブンス・ブルーを光と夢に満ちた海に変えてみせる」
 そして、カーティスはたったひとりで乗り出していきました。



 1年後、突然、セブンス・ブルーの海が晴れました。
 荒れ狂う波はおだやかなうねりとなり、
 灰色の雲は去って、かわりに碧空と輝く太陽が現れました。
 人々は、カーティスがグランド・エンブレムを手に入れ、
 このセブンス・ブルーの嵐を鎮めたのだろうと噂しあいました。
 そして……青い海に誘われるようにセブンス・ブルーへと船出をするのでした。


 これが、第3次大航海時代のはじまりです。



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 さて、ここにひとりの少女がいます。
 海の覇者ブラン王国人の父と、先住民族ブルーパーの母を持つこの少女は、
 顔も知らぬ父にあこがれ、船乗りになろうと決意します。
「父ちゃんが巡ったこの海を、あたしもこの眼で見るんだ」
 少女の名はシエナ・ベリカ。
 父によく似た青い瞳は、世界を、そして未来をまっすぐに見つめていました。


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