4隻目の砕氷艦。2009年5月に就役。
先代の『しらせ』より若干大きいが、船体を2重構造にしたために内部の空間はむしろ狭くなっているんだとか。
前の艦が退役する前に同じ名前が次の艦につけられるというのは海軍、海自を通じて例がない。実は公募で1位は「ゆきはら」、2位は「やまと」(どちらも大和雪原にちなむ)だったのだが、白瀬中尉の出身地である秋田県にかほ市が子供に陳情書を書かせるなど全市を挙げて「次代も艦名を『しらせ』に運動」を展開。それに一部の退役自衛官が便乗し、結局海自側が折れて『しらせ』に決定したという経緯がある。そこまで『しらせ』が大切なにかほ市は先代の『しらせ』も引き取るのかと思いきや、こちらは知らんぷりだった。
なお、海自では艦の名前に人名を使う習慣はなく、『しらせ』についても、白瀬中尉ではなく南極の白瀬氷河が由来であるとしている。そういう意味では、にかほ市の運動はそもそもピントはずれと言える。
パンフはA4フルカラー2ページ。まだ進水式と公試の写真しかないのが初々しい。
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