関連NPC



アイスマン Iceman
(男・20代後半) アルダイン 〜遙かなる神々の遺産/北・中央アジア

 サターンのエージェント。マーテルが所持する『起源の歌箱』を奪うために同じくエージェントのロニーと共にマーテルの拠点に潜入したが、たまたま出くわした謎の怪物に重傷を負わせられ、マーテルの捕虜となる。彼らを救出するのがサターンPCに最初に与えられたミッションだった。救出されて以降はPCたちと行動を共にするが、ラストで超存在“アダム・ハゥルニー”と契約することで叡智を受けた伝説の一族『夢の狩人』の末裔だったことが判明。“アダム”を鎮めるために祖先と同じく契約者となり、そのまま姿を消した。
 本名アルベルト・ルイス。冷静沈着、中肉中背で金髪碧眼、切れ長の鋭い眼をした全体的に冷徹な印象の男性だが、ノリはどうもいまいち軽い抜け作くん。経歴その他は一切不明だが、どうやら幼少の頃財団に拾われ、そのまま内部で育てられてエージェントになったらしい。


 最初はPCを物語へ引き込むためのチョイ役NPCだと思っていたんですが、実は彼自身がシナリオの伏線そのものだったのでした。確かにリアクションを見ると時々それを暗示することが書いてあるんですが、なにしろ本人があまりにただの人なんで、PCに話を進めるためのヒントを出してるだけだとばっかり……。
 名実共に恋人同士と扱われるアマルナとアイスマンですが、正直言うと当時は恋愛系というより「コイツどうもマヌケで放っておくと危ない」的な動機からアプローチをかけていたのでした。きっと敵の脅威をPCに印象づけるために最初に死ぬんだろうなと、しかも敵の術に操られて味方に殺されるとかいうカッコ悪い死に方でと、そう思ってましたから(笑)。
 しかし、彼はほんとパーソナルデータ一切分からないNPCなんですね。上記の「サターンに拾われて云々」というのもイベントでマスターから無理矢理聞き出したことで。アルダインのNPCで設定が全くないということはありえないんで、完結編ではぜひ知りたいですねえ。

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アイスマン Iceman
(男・30代前半) アルダイン 〜最後の神託/北・中央アジア

 鎮められたはずの“アダム”が契約を破ってまた活動を始めたのを察知し、今度は“アダム”そのものを破壊するためにロシアに再び姿を現わした。“アダム”の力を利用し覇権を握ろうとするサターンに追われながらも、PCの協力のもと“アダム”と刺し違えることに成功する。
 平穏(?)な生活と引き替えに将来神が世界を滅ぼすのを見るか、伝説の一族の末裔として命を捨てて神の行動を阻止するかという過酷な選択を背負わされたためか、前作とはうって変わって根が暗くなってしまった上に、人の好意を無にしたりつきはなしたりするような態度に出ることも多く、しばしば周囲の怒りを買う。が、実はそれは「せっかくできた友だちを危険から遠ざけたいから」という理由だったことが最終回で判明、みんなからツッコミを入れられて一気に立場が弱くなってしまった。
 アマルナとの間に一児をもうけたが、本人はそのことを知らないまま死んでいる。


 前作のあっけらかんとした抜け作くんが一気に苦悩の人に変貌してしまいました。まあ、30歳そこそこで神とタイマンはって刺し違えるのがお前の役目だなんてことになったら、誰でも人間変わりますな。
 とにかく、彼がそんなになっちゃったので、アマルナも開き直り……もとい変わらざるをえませんでした。なんというか、死んでいく人にイヤな思い出は渡せませんし……しかも今回、アイスマンは隙あらばPCたちをつきはなして離れていこうとします。これを引き止め根性を叩き直さなくてはお互い救われません。「獲得」という打算がない分彼のために全力疾走できましたが、他のPCやプレイヤーの人のフォローがなければバテてたかも。
 それにしてもアイスマン、前作のハズしっぷりが嘘のようです。最終回でアダムと神の目的についてPCたちに説明する部分などまるで別人のようで、そのバカのつきそうな個性を愛していたわたしとしてはついつい「そんなかしこい奴はアイスマンじゃない!」と別の意味でのツッコミを入れたくなったものでした(笑)。
 歴史のIF、ということで、もしアイスマンが死なず、アマルナと一緒に暮らすことになったらどうだったろうと時々想像してみますが……なんだか全然生活力なさそうですねえ、彼は。まあアマルナが手に職持ってるし、最悪「主夫」って選択肢もあるから……。

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アリア Alia
(女・25歳) アルダイン 〜最後の神託/北・中央アジア

 アイスマン抹殺のために投入されたサイボーグ兵士『特殊機械化兵団』のひとり。多数の鳥や小動物を操り、偵察や攻撃を行わせることができるという、機械化兵団の中でも最強といえる能力を持つ。
 アマルナに強烈な敵意を持ち、それを隠そうともしなかった。どうやら過去に親しい人を失う悲劇を経験しており、その思い出から逃れられない鬱憤を彼女にぶつけていたらしい。最後にはようやく和解することができたが、一体なんでそんなに恨まれなくてはならなかったのかはいまだに謎。


 PC的には必ずしも嫌いな相手ではなかったようですが、プレイヤーにとってはひたすら迷惑でした。なにしろ一方的にケンカを売られて、その理由が分からないんですから。アマルナが正面からちゃんとつきあうお人好しだったことに感謝してほしいぞ。

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四方堂めぐみ Megumi Shihoudou
(女・17歳) アルダイン 〜最後の神託/ヨーロッパ

 通称めぐ。日本人なのにワイン色の髪をしたカトリック系の超お嬢様学校華崎女子高校3年生……だが、その正体は神が人類を滅ぼすために作った“娘”のひとり『マーズ』だったというのは本人も知らない秘密だった。
 人類を滅ぼす神の計画“ラグナロク”。その支援のために作られた9人の人工生命体のひとりがマーズことめぐみだったが、錬金術師パラケルススにより「心」を植えつけられ、ただの平凡な女の子として育っていた。が、そんな彼女を故障と見なして破壊すべく、同じく神の“娘”の『ジュピター』がつけ狙う。突然現れた凶悪な敵と初めて知る自分の正体にめぐみは一時期パニックを起こすが、組織を越えたPCたちの支えにより、ひとりの人間として、神の娘や人類を滅ぼそうとする神の意志に挑むことを決意。僕である2体のロボット『フォボズ』『ダイモス』と共にジュピターに立ち向かい、“ラグナロク”を阻止した。


 よくよく読み返してみると、めぐみとアイスマンは「望むと望まずとに関わらず、血の宿命によって自己犠牲を伴う役目を負わされた」という点で良く似てるんですな。なので自然、クレールのめぐみに対するアクションは、手段は違えどアマルナのアイスマンに対するアクションと同じような視点からのものになりました。もっとも意識してそうしたわけではなくて、気付いたらそうなっててありゃ、という感じだったんですが。
 25歳の女子高生(笑)としてめぐみの親友となったクレールですが、その「関係」を真に試されるのは次作ではないかと思っています。財団がクレールにやりたい放題やらせていたのは、結局それが財団の利益と反しないからだったからで、もしめぐみが財団の利益に反すると判断された場合、クレールはどう行動するのか……そう考えると少し恐い気もします。
 頼むから反逆はするなよ(笑)。

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長谷川晃 Akira Hasegawa
(男・35歳) 真・女神転生 〜光と闇の鎮魂歌

 湾岸労働者のための労働組織を装ったデビルバスター組織『東京湾岸労働者連盟(湾労連)』の一員。妻を悪魔に殺されたのがきっかけでデビルバスターになり、リーダーである八木原剛蔵の片腕として働いていたが、八木原が怪しげな神父(実は邪神ニャルラトホテプ)に傾倒して次第に暴力的になっていくことに耐えかね、シンパを率いて離脱した。その後は独自組織『長谷川組』としてニャルラトホテプと戦いを続け、最終的に邪神を倒すことに成功する。
 大恩ある八木原を見捨てたという自責と、自分は組織を率いることができるような人間ではないという思いの間で揺れ続けた悩める男。だが最終的には自分の役割を受け入れ、ニャルラトホテプの陰謀により人外のものとなってしまった八木原が倒された後は、その志を受け継ぐ形で新たなデビルバスター組織を立ち上げた。


 長谷川については、他のNPCアタッカーの人との競争でした。が、最終回にその人のアクションが会費切れかなにかで届かず、結果マイPCの百合香がくっついたという形に……。
 この人もまあ、いわゆる「苦悩タイプ」のNPCなんですが、なんつーか、どうしてもその「苦悩」があまりに個人的すぎて共感しづらかったのと、アプローチをかけてもいまいち反応がはっきりしなかったのとで、結構やりにくかった記憶があります。キャラクター的にはまじめないい人なんですけどねー。

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ルーヴェン・レジンスキー Luven Regincky
(男・28歳) ルナティック・サーガ 〜双面の守護者たち/ペテルブルク

 魔王とその軍勢に襲われた都市国家ペテルブルクからようやく脱出してきた若い将軍。本来は軍人というより学者なのだが、脱出組の中でたまたま階級が最高位だったこともあり、ペテルブルク奪還軍の総指揮官として人々を率いることになる。
 きまじめで一見物静かだが、実はかなりの熱血くん。重すぎる周囲の期待と責任に悩んだりとまどったり、たまににぶち切れたりしながらも、自分の「理想」としてペテルブルク奪還を目指そうとしていた。
 物語の途中で戦闘に敗北した責任を取って解任。後をPCに任せてヴォルガ・デルタ付近の魔軍と戦うために転出する。魔王との戦いが停戦となった後は新大陸『エンブリア』に渡り、そこに建国されたファロス王国の重鎮として働いた。


 アプローチが全く無駄になってしまったNPCです。同じマスターのところにいる間は結構いい感じだったんですが、ヴォルガへ転出してマスターが変わり、さらにそのマスターが遅刻をくり返して他地域とリンクが事実上切れてしまったため、関係も自然消滅。まるでそんなものは最初から存在しなかったみたいに最終回を迎えるという、実に寒い終わりかたでした。
 結局、彼は同じ場所にいた女性PCとカップリングしたようで……しょうがないと自分に言い聞かせつつ、どこかで納得がいかない気分です。自分の責任で失敗したわけじゃないからねえ……。

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フィリス Filith
(女・?歳) ルナティック・サーガ 〜双面の守護者たち/イスタンブール

 地中海に住むマーメイドの王女。天真爛漫な性格でムードメーカー的存在。実は“賢者”ジザベル・カーソンが自らの人類浄化計画のサポートとして作った3体のゴーレムのうちのひとりだった。「父」ジザベルに対抗する道を選びPCたちと共にその道を模索するが、ジザベルの手の者により肉体を破壊され、精神体となる。さらにその精神も“迷宮”に閉じこめられてしまうが、PCたちの呼びかけにより解放、いずれ人間として転生することになった。


 男性PCとしてNPCにアプローチをかけるのは初めてですが、思った通りうまくいきませんでした。自分と性が違うから……というより、フィリスというNPCが天真爛漫で誰にでもフレンドリーですが、他人と友情とか愛情とかをはぐくめるようなタイプではなかったからだと思います。
 また機会があったら、男性PCとして女性NPCにアタックをかけるというのはやってみたいなとも思っています。女性PCとして男性NPCにかけるのとどう違ってくるのか興味がありますし。

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エリュアード・キャメロン Eruarde Camelon
(男・38歳) ムーン・スパイラル 〜金の太陽、銀の月/インカ

 腕利きの密偵。だが実は悪の秘密組織『アクリ・ワランガ』の首領だった。他者より優れた“力”を手に入れるために魔法大戦前のアーティファクトを求める彼は、魔族の力を得てPCたちと戦いを繰り広げ、最終的には敗れ去る。
 もともとは名家出身で、その誇りと切れ者だった父(?)に対するコンプレックスが力に対する異常なまでの執着につながったらしい。が、リアクションではそういう背景は活かされないまま、ただの気取ったワルとして終わってしまった。


 アクションをNPCレベルでなく、マスターレベルで無視されていたという悲しいお話です(笑)。つーか、恋愛系の相手をするつもりがないなら最初に誘いをかけるなっての。




ディアン・ケンドール Dean Kendoal
(男・34歳) ムーン・スパイラル 〜金の太陽、銀の月/カスケード

 北米の王国カスケードの第一王子。堂々とした武人で国民の信頼も篤く、北方に攻め寄せてきた魔軍迎撃の総司令官として転戦、最終的には魔軍の本拠地パンドラ城攻略戦に参加し勝利をおさめた。
 王位継承権第1位、性格も顔も良く才能もあり、人からも慕われるといううらやましいくらいの王子様。カスケードの“武”をしょって立つ立場からか勇ましい面だけがクローズアップされがちだが、実際にはむしろ物静かで内省的な、どちらかといえば不器用なたちの人物らしい。
 14歳の息子を持つ男やもめでもある。


 プリンセスメーカーだと会ってるだけで王子と結婚できちゃったりしますが、さすがにそれはちょっと……というわけで、心がけていたのは、フランシスがディアン個人だけでなく、カスケードにとっても役に立つということでした。ノーブレス・オブリージュじゃありませんが、王子妃……しかも第1王位継承者の伴侶となれば、どうしたってその存在や動向は国家そのものに対して影響力を持ちます。つまり、こちらもディアン「だけ」見てればOKというわけにはいかないし、ディアンにしても、自分が好きなら後の条件は問いませんとはいかないだろうなあと考えたので。
 リアクションでは中盤くらいから「相手はフランシス」みたいな印象の描写がされていたため、他のディアン狙いのプレイヤーの人は焦ったようです。その中に最終回、「自分は死が確実な戦いに行くので、出撃前夜に強引にディアンに迫って勢いで抱かれる」という行動に出た人がいましたが……きまじめなディアンが後で確実に悩むであろうことを知ってるくせに、そんな相手に対して思いやりがないこと平気でするような人だから振り向いてもらえなかったんじゃないの、と思ったのはここだけの話です。

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アレクセイ・レジンスキー Areksey Regincky
(男・18歳) エターナル・ムーン 〜青の紋章/ファロス

『ルナティック・サーガ』のルーヴェン・レジンスキーの孫。父はファロス王国の騎士団長だが、本人は家を飛び出すようにしてトレジャーハンターになってしまった。気さくでノリが良く直情型、結構頑固者でもあるが、何故か周囲からはいぢめられたりおちょくられたりすることが多かった気の毒な人。
 最初は気楽な遺跡もぐりを楽しんでいたが、そのうち王国内で猛威をふるっている氷竜フラムスティードに対抗できる魔法装置を発見。紆余曲折の果てに気楽なハンターの立場を捨てて“王国を守る騎士”としてフラムスティードと戦うことを決意する。そしてPCたちと協力し、氷竜を退治することに成功した。

 NPC(と背後にいるマスター)のご機嫌取り路線は飽きた、と思って、ここではNPCに思いっきりケンカを売るPCにしました。しかしことあるごとにケンカを売るだけではただのやな奴なので、普段は文句を言いながらもアレクセイがなにかする時には全力で支援するという感じに。
 結果としては、他のPCの人のフォローがなければうまくいかなかったんではと思っています。まあ、毎回ケンカをふっかけるネタを探すのはすごい楽しかったんで、そういう楽しみかたがあるというのが分かっただけでも充分収穫がありましたが(笑)。
 ……それにしても、このふたりを見てあの世でアウストリとレジンスキーはなんて言ってるでしょうな。聞いてみたいものです。

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アルフレート・パスウォール Alfred Paswall
(男・24歳) レジェンド・オブ・アルカディア/星旗軍

 ギルガルド帝国に侵攻されたエウリア地方諸国の抵抗組織『星旗軍』軍団長。元々はエウリア領主邸を警備する共和国騎士にすぎなかったが、帝国の侵攻後地下に潜伏、星旗軍を組織して転戦していた。後には旧エウリア地方諸国によって建国された新都市国家連合に星旗軍共々所属、不死者イグレインの討伐を行い、戦後は同国の将軍となった。
 飄々とした風を装ってはいるが、実際は生真面目で頼まれるとイヤと言えない性格。ギルガルドに反旗を翻したのは仕えていたエウリア領主への義理、星旗軍を組織したのは周囲に担ぎ上げられたから、という、ある種なりゆきな人生を送っている。本人はごくごく気ままに暮らしたいというのが本望であり、この境遇は不本意らしい。
 金髪碧眼の「風貌さわやかな青年」だが、目つきが悪い。“妹”であるイズムルードへの過保護っぷりは有名だが、酔うと男を口説く癖があるとか。

 最初はともかく、途中からなんのためにいるのか分からないNPCになってしまいましたが、恐らく当初の予定では中盤あたりで死ぬはずだったと思われるので、まあ仕方ないかもしれません。
 いきなり“妹”になってしまったのは大誤算でした。これではNPCアタックがかけられないではないですか(笑)。しょーがないので、共和国の政治中枢を占めていた他のPCグループと張りあう意味で、星旗軍を地道に整備、掌握していくという路線に出ましたが(もちろんプレイヤーとしての思惑です)……掌握できないままなんか結局くっついていました。
 彼の元ネタは十中八九ヤン・ウェンリーですなきっと(笑)。ヤンのようになんだかんだと不満を言わないだけ好感が持てましたが。

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イグレイン Iglein
(女・?歳) レジェンド・オブ・アルカディア/不死者

 通称『蒼髪の不死者』。エウリア地方を縄張りとする不死の精神体。共和国評議会議長コンスタンシア・ドルトネークに憑依し、ひそかに戦乱を煽って楽しんでいたが、コンスタンシアが倒された後は異形を率いて公然と人類に敵対するようになる。最後はエウリア全土を巻き込んだ対決の末、消滅した。
 人であれば誰にでも憑依することができ、倒されれば離れて別の肉体に乗り移るというまさに“神出鬼没”な存在。物質としての肉体は持たないが、最適体と呼ばれる特製の依代を数体常に用意し、活動に備えていた。最適体は皆通り名の通り青い髪をしているのが特徴。

 最適体だというのが分かったのが最終回1回前だったのでただ対決するだけになっちゃいましたが、もう少し前に詳しい背景なども合わせて分かっていたら、なかなかいい感じの逆境を楽しめたんではないかなあとちょっと残念です。

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