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シナリオ#9 ウィナー・ネヴァー・クィッツ



 植民暦3887年、NF58宙域、通称ライアー帝国は隣のNF57星区に奇襲をかけた。NF57の盟主を自認するデネヴはアレンスと共同してこれに反撃、ライアーを撤退に追い込むことに成功する。
 だが、混乱はここから始まった。
 アルテミナが、デネヴに代わってNF57の覇権を握ろうと動き出したのである。新興星区であるがゆえにこれまでデネヴに“頭を押さえられてきた”アルテミナは、ここぞとばかりに反デネヴの姿勢を打ち出した。
 当然ながらこの混乱は、アレイダを始めとするNF57及びライアーの影響下にある辺境宙域にも影響を及ぼした。アレイダの各国家は望むと望まずとに関わらず、大国の思惑に翻弄されていく。
 これがNF57崩壊の予兆であることを、この時代の人々は気付いていない。

ジョスリン・エリカ・シェン(37歳・女性)
 アレイダ宙域スタメナU国家元首。政治家としての実績はほとんどないが、若さと知的な美貌、穏やかな性格、良き家庭人としての姿、22年前の革命時に戦闘に巻き込まれた時の怪我が元で車椅子の生活を送るという経歴等が票を集めると期待され、所属政党から担ぎ出される形で立候補、当選した。
 ライアーとNF57にはさまれて揺れるアレイダで、どの勢力にも属さない「アレイダのスタメナ」としての国家の地位を確立しようと外交を中心に奔走した。戦中は力不足もありほとんど実績をあげることができなかったが、戦後、大統領を辞してからは、人柄と交渉能力を買われ、なにかあるごとに特使としてアレイダ中を飛び回ることになる。彼女の活躍によって、スタメナはそれまでの「名物はテロ」という汚名を返上、「アレイダの良心」と呼ばれた。

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