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文鳥日記 過去日記
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20001228 うるさい ちびっこがまた餌入れの中に入っている。 そしてゴツゴツゴツゴツ餌入れの天井をつついている。 よっぽど力が入っているのか、時々勢い余って飛び出しちゃったりしている。 ……うるさい。
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20001217 インコ番外編 元気の良い返事 ヒューストンがくちばしを背中につっこんで眠っている。 なんとなくその姿を眺めていたら、視線を感じでもしたのかぱちっと眼を開き、頭を上げてまじまじとわたしを見つめた。そしてひとこと。 「うん!」 ……いーから寝てろ。
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20001215 インコ番外編 好き ベルカはマフラーが好きである。というより、人がマフラーをたたんでいるのを見るのが好きである。 外から帰ってマフラーをたたみはじめると、必ずベルカは肩に飛んでくる。そして、マフラーをのぞきこむようにしながらごじょごじょおしゃべりを始める。結構うっとおしいので追い払ってもまたすぐ来てしまう。 が、肩に止まってから追い払うのではなく、止まろうとするのを空中でブロックすると「なーによ」「駄目よ」とか文句を言いながら方向転換して戻っていく。 なんなんだよその台詞は。
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20001210 パワー倍増 抱卵をやめたちびっこは、なんかものすごい勢いで活動している。 ひっきりなしに動き回っているし、羽づくろいもばさばさ音がするくらい激しい。 そんなにパワーが余ってるんかい。
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20001209 撤去 カゴの大掃除のついでに、例によって威嚇するのを追い払うようにしてちびっこの巣を卵ごと撤去。 あれほど大事に抱いていたものだし、なくなったら身も世もなく捜しまわるのではとひそかに心配していたのだが、どうも巣がなくなった瞬間きれいさっぱり忘れたらしく、何事もなかったかのようにけろりとしている(薄情者)。 ただ、心なしか、いつもの倍以上のパワーで人に遊べと迫っているようだが、やっぱり相当退屈だったんだろうか?
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20001205 威嚇しちゃうよ 最近のちびっこは、人が巣の中をのぞくと卵を抱きながら威嚇する。 くちばしを開くそのポーズはいっちょまえだが、どうもいまいちやる気がなさそうな威嚇に見えるのは気のせいだろうか。
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20001203 インコ番外編 ながらご飯 ヒューストンが餌入れの前で、口をもぐもぐさせながらうとうとしている。 時々眼を開いて餌をひとくちついばみ、またもぐもぐしながらうとうとしている。 ……寝るか食べるかどっちかにしろ。
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20001201 本能 朝見たら、また巣の中に卵が増えている……。 しかも、本格的に母性本能が動き出したようで、ちびっこはいっちょまえに(退屈そうに)卵を抱いている。その姿はいかにも母鳥らしくて微笑ましいが、これが孵らない卵だということを全く理解していないらしいのがやっぱり本能。 とりあえず、水浴びもせず、わたしが寄ってもカゴの外に出たがらないのがちょっと淋しい。
こうなったら巣を取っても産み足すだけなので、1週間ほど抱かせておくことにする。
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20001130 女の子の証 ちびっこがまた卵を産んだ。 前は床に転がしていたのが今度はちゃんと巣の中に産んでいたのは感心だが、こうやって何個も産むのはちびっこの身体に良くないので、巣ごと撤去を考える。
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20001126 身を挺して 最近、鳥が原因の生傷が絶えない。 10日くらい前には、またヒューストンに手を噛まれて流血。1週間前には同じくヒューストンに今度は唇を噛まれてまた流血。 そして、同じ1週間前、沸騰途中の電気ポットの湯気噴出口を、部屋の中で遊んでいる鳥どもが飛び込むと大変だからと自分のほうへ向けておいてそのまま忘れ、噴出した湯気がまともに脚に……その時はたいしたこともないと思っていたのだが、数十分後、なんだかひりひりするので見てみると、そこには5×3センチ四方の巨大な水ぶくれが……。 ……おかげでいまだにストッキングがはけない有様になっている。
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20001123 ひいき ちびっこが元気になったのが嬉しくて、一生懸命遊んでやる。 が、気がつくと他の鳥たちがひがんだようにこっちを見ているので、やめにする。
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20001122 そして…… 朝起きると、ちびっこが止まり木の上にうずくまるようにして、つらそうに眼をつぶっている。フンを見ると水っぽく、餌を食べた気配がない。 普段ならこんな時には会社を休んででも病院に連れて行くのだが、この日はどうしてもはずせない仕事があった。とりあえずは鳥が病気の時の基本「保温」だけでもやっておいてやろうと思ったが、あいにく冬用のペットヒーターはまだ出していなかったので、白熱電球の電気スタンドをちびっこに向けて点灯、カゴのまわりを布でかこって家を出る。 そして夜、「文鳥の具合が悪いから」と上司を振りきって会社をとびだし「すぐに病院へ連れていこう」「いやもう死んでるんじゃないか」「死んだらもう文鳥を飼うのはやめよう」などと段々恐い考えになりながら家に帰ってドアを開いた……と、中からけたたましくおかえり鳴きをするインコどもの声に混じって「ちちっ、ちちっ!」というちびっこの元気な声が……。 わたしも鳥を飼って長いが、このときほど安堵したことはなかったよーな気がする。
ちなみに、やっぱりというかちびっこのカゴの床には卵がひとつ転がっていた。どうやらこれが出なくてつらかったらしい。
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20001121 疑惑 ここ1〜2週間、ちびっこは例の塩土を一生懸命かじっている。 なんだか妙だなーと思っていたら、今日、ちびっこのおしりが妙に大きくなってきているのに気付いた。 ……卵でも産むんじゃなかろうな……。
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20001112 大災難 ヒューストンのカゴのすぐそばで、彼女が食べ散らかした餌くずをちびっこが拾い食いしている。 ブロッサム通称ちびころと違って、ヒューストンのくちばしは人間ですら血が出るほど力が強い。恐いもの知らずのちびっこがうっかりカゴの上にでも乗って噛みつかれたら一大事と、わたしは片目で2羽の様子を見張っていた。が…… ふと一瞬、つけっぱなしのパソコンのほうへ注意を向けた瞬間、「ヂヂヂヂヂッ!」というちびっこのけたたましい悲鳴。びっくりして振り返ると、金網越しに無邪気な顔でちびっこの右足をくわえてぶら下げているヒューストンと、宙づりになったまま逃げようと必死で羽ばたくちびっこの姿があった。 あわててヒューストンを追い払い、足指から流血したちびっこをカゴに戻そうとしたが、それでもまだまだ外で遊んでいたいらしいちびっこは、テーブルやクッションやらに点々と血の跡を残しながら逃げ回るのだった。
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20001108 おっとびっくり 今日もちびっこは、巣の中でなにかがさごそやっている。 なにやってんだかなと思いながら眺めていたら、いきなりちびっこが後ろ向きに巣の中から跳びだし、床に落っこちて呆然としている。 くちばしに巣材の切れっ端をくわえている所を見ると、どうやらひっぱっているうちに切れちゃったらしい。
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20001105 インコ番外編 無警戒な奴 天気が良くて気持ちがいいので、ベランダ(というほど豪華なものではないが)に続く窓を網戸にして部屋の掃除をしていた。 ふと気付くと、いつの間に来たのか近所の野良猫が1匹、網戸に鼻を押しつけるようにして、窓のすぐそばに置いてあるヒューストンのカゴをじっと見つめている。 ……狙われてるんだから騒げよ、ヒューストン……。
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20001104 対応策 ちびっこは相変わらず、ひまわりの種をついばむブロッサム、通称ちびころのしっぽを狙っている。 だが、最近では彼女も慣れたもので、ひまわりに夢中になりながらも常に片目でちびっこの動きを見張っている。そして近づく気配があると、ひまわりの種が入っている容器のフチを伝って横移動し、ちびっこのくちばしが自分のしっぽに届かないようにしてしまう。 ところで、このひまわり容器は円形をしている。なので、気がつくとブロッサム、通称ちびころはちびっこの攻撃をよけつつ、まるで時計の針のように容器のまわりをまわりながらひまわりを食べている。しつこく襲うちびっこもちびっこだが、そこまでやられても逃げずに食べ続けるブロッサム、通称ちびころもどうかと思う。
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20001022 インコ番外編 おしゃべり ベルカは時々、片足を持ち上げてその足に向かってなにやらごじょごじょおしゃべりをしている。 はたから見ると、カラオケでマイク持って歌ってる姿に良く似ている。 ……面白い奴だな、お前。
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20001021 トイレ ちびっこは朝起き抜けに、必ず水入れの中にフンをする。 意識してやっているわけではなく、わたしのそばに寄ろうと水入れのふちに止まり、そのまま何気なくフンをしているというのが実際のところのようだが、なにしろ朝の文鳥のフンは、通常にくらべて半端でなくでかいのだ。具体的な描写はやめておくが、そんなものが水に沈んでいる図は、はっきり言ってイヤである。 大体、その水を後で飲んだり水浴びしたりするのはお前だろうが、ちびっこ。
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20001005 おねむ 鳥たちを寝かせようと思う時には、カゴを布で覆うことにしている。 最近のちびっこはそのパターンが分かったらしく、わたしがカゴの前に立って布を広げると、自分から巣の中へ入ってカゴに布がかぶせられるのを待つようになった。 たまにいじわるして、布を広げた後なにもせずに立っていると、少しの間ちびっこもそのままじっと待っている。が、やがてちょんちょんと巣の入り口まで出てきて不思議そうにわたしを見上げ、なにか言いたそうな顔をするのである。
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20000926 謎 ちびっこは最近、暇さえあれば巣の中でなにやらがさごそやっている。 飼い主としては、一体なにをやっているのか非常に知りたいのだが、変なところで敏感なちびっこはわたしがのぞくと気配を察してさっと出てきてしまうので、いまだになにをやっているのか分からない。
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20000921 逃避行 2,3日前にアパートの大家から「水道の点検をするので部屋に立ち入らせてもらう」という通知が来た。 実は我が家であるアパートは、動物を飼ってはいけないことになっている。熱帯魚はともかく鳥が5羽もいるなどということが知れたら追い出されかねない。いっそ「実家が旅行中なので預かっているだけ」と言い張ろうかとも思ったが、それでは次の時に言い訳がきかなくなる。さてどうしたものかと考えたあげく、点検中はオーソドックスに鳥を連れて逃げることにした。 ……そんなわけで、会社を休んで早起きしたわたしは、用意しておいた移動用のケース5つにぽちを除いて抵抗する4羽をそれぞれ押しこみ(ぽちは外出が大好きなので、自分から入ってくれる)手提げ袋ふたつにまとめると大家がやってくる前にすたこら家を出た。そして半日、喫茶店をハシゴして時間をつぶしたあと、点検の終わったアパートに戻ったのだった。 その日の午後は、鳥も人も疲れ果てて昼寝していたことは言うまでもない。
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20000917 恐慌 例によってフタ付き餌入れの中にすっぽりおさまって、ちびっこは餌をついばんでいる。 と、カゴのすぐそばで遊んでいたベルカが急に飛び立ち、驚いたちびっこは今いる場所も忘れて自分も飛ぼうとした。が、ちびっこにジャストサイズの餌入れの中は、飛ぶところか翼を広げる余裕もない。いきなり直面した事態にパニックを起こしたちびっこは、餌をはねちらかしながらじたばたとむやみやたらにもがきまわっている。 ……なにやってるんだか……。
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20000910 インコ番外編 動物のお医者さん 昨日からブロッサム、通称ちびころの様子がなんだかおかしい。外で遊びたがったりちびっことケンカをしたりするのはいつもどおりなのだが、気がつくとカゴの床でうずくまるようにしてうたた寝をしている。 小さな鳥は具合が悪くなるとあっという間に手遅れになってしまう。前にそれでいちどインコを死なせているわたしは、迷わず〆切前のアクションを放り出してブロッサム、通称ちびころを病院へ連れていくことにした。 幸い、電車とバスで20分ほどのところに休日でもやっている鳥専門の獣医があったので、おでかけ用の輸送カゴに彼女を入れてぶらさげていく。お医者さんに説明と相談をした結果、とりあえず「元気がない」というだけでは病気を特定しづらいというので、基本的な検査をした後カゴの中のフンを取って、消化器官に異常があるかどうか培養してみましょうということになる。 が、当のブロッサム、通称ちびころは、いつものブイブイ言わせている態度はどこへやら、そわそわびくびくして検査どころではない。フンを拾う器具を恐がって狭いおでかけカゴの中を全力で逃げ回り、お医者さんが手で持って触診しようとすると嫌がって暴れ、舌の色などのチェックをしようとしても頑として口を開かない。とうとうお医者さん曰く、 「……この子は慣れてない鳥ですよね?」 「いえ、手乗りなんです」 「あー、手乗りでもあまりなついてないんだ」 「……いえ、結構人にベタベタするほうですけど……」 「そうなの? じゃあ神経質な性格なのかな」 「……いえ、その……普段は他の鳥を追い回すくらい気が強くて……」 「……うーん、慣れない場所で恐がってるのかなあ……」 そんなわけで、かなり恥ずかしい思いをした結果、診察費5000円を払い栄養剤を3種類もらって帰ってきたのだった。
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20000904 自業自得 今日も今日とて、ちびっこはブロッサム、通称ちびころのしっぽを狙っている。 彼女がタンスぎわでひまわりの種を食べているのを見つけたちびっこ。また例によってこっそり忍び寄り、隙を見てしっぽにとびかかった。そして、一気にぐいと引っ張った後、振り返って怒るブロッサム通称ちびころのくちばしを避けるべく真上へぴょんと跳んだのだが……その頭上には、タンスの持ち手が突き出ていたのだった。 ゴンとか妙な音がしたが、大丈夫だったんだろうか?
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20000826 口の中 ものまねをするわけでもないのに、ちびっこは人の口に興味があるらしい。 話しかけると背伸びして一心不乱に口の動きを見つめている。見つめているだけならいいが、そのうちちち、ちちとか鳴きながら唇をちょんちょんつついたり噛んだりし始める。口を開けてやると、恐れげもなく頭をつっこんで中をのぞいている。 この時、急に口を閉じると……あとは想像のとおり。 口の中から聞こえるちびっこの声は、なんかこもって変な感じ。
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20000816 夏の怪談 パソコンをやっていたところ、視界の隅をすすすと動いていく白い物体。 びっくりして振り返ったらば、床に落ちていたレシートをちびっこがくわえて横走りしていっただけだった。 どうやら、レシートが大きすぎて前に走れなかったものらしい。
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20000808 インコ番外編 好き嫌い 飼い主側の都合によりうちの鳥たちは若干野菜不足気味なので、最近『乾燥キャベツ』をおやつにやっている。 この商品、無添加、無着色、無農薬という、人間様でもなかなか口に入らないような芽キャベツを30個分、ぱりぱりに乾燥させて袋詰めしたもの。どうもそのキャッチフレーズはあながち誇大でもないらしく、袋を開けると甘いキャベツの香りがするなかなかおいしそうなシロモノである。 が、ヒューストンはこの乾燥キャベツが好きではない。そばに置いても見向きもしないし、わたしが手で持って渡してやると一旦口で受け取りはするものの、すぐにぽいと落として知らんぷりしている。多分、というか絶対確実に食わず嫌いなのだが、なにしろ鳥なのでおいしいからと言い聞かせることもできない。いささか困っていたところ、ひょんなことから転機が訪れた。 ヒューストンとベルカを一緒に部屋に出していた時のことである。こちらは乾燥キャベツが大好きなベルカが、床に落ちていたひとかけらのキャベツ片を見つけ、うれしそうに食べていた。少し離れた所からヒューストンはそんなベルカの様子をじっと見つめていたのだが、どうやら自分もそれを食べたいという気がむらむらとわいてきたらしく、不意にベルカを威嚇して追い払うと、当然のような顔をしてキャベツ片を拾い、もぐもぐやり始めたのである。 せっかくのおやつを横取りされたベルカには気の毒だが、まあ、こんなことで食べてくれるならラッキー。
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20000806 8月のちびっこ 最近、ちびっこはまた巣の中で眠るようになった。 狭苦しい巣の中で満足そうにふわふわになっているちびっこの姿は、見ているだけでなんだか暑い。
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20000801 熱帯魚番外編 謎 朝、熱帯魚の水槽のそばを通りかかった時のこと。 起き抜けの寝ぼけ眼(しかも視力は0.4の0.08)でふと床を見ると、なにやらてらてら光る茶色く平べったいものが。さてはゴキブリ! とびびりながらもよくよく見ると、なんと水槽から飛び出して横たわる1匹の熱帯魚。 さわると跳ね回るのをなんとか捕まえ、水槽に戻すと元気に泳いでいってしまったが……どう考えても飛び出す隙間に心当たりがないのが不思議。
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20000725 くせ ちびっこには変な癖がある。 巣に入っているとき、いちばん底の安定している部分ではなく、ちょっと傾斜している部分に必ず座るのである。おかげで入り口から見えるちびっこはいつもなんだか斜めになっている。
そういえば、最近ちびっこは巣の中にフンをしなくなった……代わりに、餌を持ち込むようになった。食べている形跡が全くないのでどうやら貯蔵しているわけではなさそうだが、一体なんの基準があってこういう行動をしているんだろう?
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20000721 とりあたま 肩に乗っているちびっこに手鏡を見せてみた。 インコは全体的に鏡好きが多いのだが、文鳥はどうやらそうでないらしく、見せた途端に怒りながら鏡をコツコツゴツゴツつつき始める。そのうち何もかもに腹が立ってくるのか、しまいには鏡を持っているわたしの手にまで噛みついてくる。 が、鏡を隠すと一瞬でその怒りはどこかへいってしまうようで、あっさりといつものご機嫌な調子に戻って遊んでいる。 ……うーん、これが噂に聞く鳥頭……。
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20000719インコ番外編 おしゃべり ヒューストンがここ2,3日、なにかというと「こんにちは、こんにちは、ちびっこちびっこ」と言い続けている。 なんでそんな言葉を覚えたのかと思っていたら、わたし自身がちびっこをカゴの外に出すときに同じことをいつも言っているのだった。 教えた言葉は覚えないくせに……。
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20000717 ひまわり ちびっこはヒマワリの種の殻が好きらしい。 どうも噛み砕く時のぱりぱり感が気に入っているようで、部屋の中に出してやると、インコどもがヒマワリを床に食べ散らかした後を追いかけるようにして、殻を選んでは噛み選んでは噛みしている。カゴの中にも時々入れてやるのだが、もうわたしの手からひったくるようにして取っていき、なにかの拍子にカゴの床に落としたりしようものなら、フン切りの隙間からくちばしをつっこんでも拾おうとしている。 まあ、人間様としては、ブロッサム通称ちびころのしっぽよりそういう無難なものに執着してもらえるほうがありがたい。
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20000711 戦いのゆくえ つつきあいではどうにもちびっこに対して分が悪いブロッサム、通称ちびころであるが、最近新戦法を考え出したらしい。 迫り来るちびっこに対して2、3合正面から応戦した後、不意に飛び立つとちびっこの背にどすんと飛び降りるのである。しかも念の入ったことに、後ろから回り込むようにして反撃を封じながら飛び降りている。 さすがのちびっこも、空からまともに降ってくる体格比約2倍のブロッサム通称ちびころの重量には耐えられず、退散していくのだが……どうもこれって鳥のケンカではないような気がするのは、気のせいだろうか。
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20000709 力持ち ちびっこは気が強いが、力も強い。 本気で噛まれると痛いし、箱入りティッシュ次から次へと引き出して散らばすくらいは朝飯前である。机の上にシャーペンを置いておくと、先っぽのほうをくわえてちょんちょん引っ張っていってしまったりもする。しかも、結構平気な顔でそんなことをやっているので、文鳥がこのサイズなのは実は世界の平和のために良かったんではないかという気が最近したりする。
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20000707 インコ番外編 すれ違い ぽちはベルカが大好きである。 が、ベルカはぽちが大嫌いである。彼がちょっとでも近づこうものなら、羽とくちばしを開きトサカをぴんと立ててぴゃーとばかりに威嚇する。 ところが、ぽちは彼の精一杯の拒絶を「自分に会えて嬉しがっている」と解釈するらしく、喜んで全身をふくらませ、求愛を始めてしまうのだ。もちろんベルカは必死で嫌がっているのだが、嫌がれば嫌がるほどぽちは喜んで迫っていってしまう。 ……見るたびに、異種族愛の難しさをしみじみ感じる思いである。
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20000702 怒る意味 ちびっこがブランコを相手に、さかんに怒っている。 一体なにをそんなに怒ることがあるのかと思って見ていたら、なんだかブランコの右端と左端を交互につつきながら怒っている。どうやら、ちびっこがブランコの右の端をつつくと反動で左の端が身体に当たり、それに怒って左の端をつつくと今度は右端がまた戻ってきて身体に当たり、延々それをくり返しているらしい。 ……まあ、がんばって怒ってくれ。
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20000701 安らぎの時 ちびっこが床で牧草ブロックをひっぱってひとり遊びをしている。 ぽちとブロッサム、通称ちびころはうたた寝をしている。 ベルカはフケを飛ばしながらの羽づくろいに夢中になっている。 ヒューストンは無心に餌を食べている。 ……誰もわたしに遊んでと要求しない。 ああ、なんて静かな至福のひととき……。
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20000624 気になるもの 最近のちびっこのターゲットは、ブロッサム、通称ちびころのしっぽらしい。 彼女が床でヒマワリの種やらなにやらをついばんでいると、その動きにつれてひょこひょこ動くしっぽの先を、ちょっと離れたところからちびっこはじっと見つめている。そして、そのうち我慢できなくなって後ろからこっそり近づき、えいとばかりにとびついて引っ張るのである。当然、ブロッサム、通称ちびころは怒って振り向きざまに飛びかかり、追い払うのだが……何度追い払われても、ちびっこはすぐまた戻ってきては飽きることなく彼女のしっぽを狙っている。 ……なにがお前をそこまでかりたてるんだ? ちびっこ。
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20000620 藁むしり ちびっこは最近、良くブランコに乗ったまま巣の藁をむしっている。 が、当然ながら、藁をくわえてひっぱったり揺すったりすると自分のほうが揺れてしまい、どうにもやりにくそうである。ひどいときには勢い余ってブランコごとぐるりと半回転し、なぜ自分がいきなり巣に背中を向けているのか分からずきょとんとしていたりする。 そこでちびっこはちびっこなりに考えたらしく、ブランコに乗ったまま片足の爪を巣のふちにひっかけ、固定してむしるようになった。そこまでするなら素直にブランコから降りろよとわたしなどは思うのだが、本人は自分の工夫にいたく満足しているようなので、とりあえずなにも言わないことにしている。
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20000618 インコ番外編 だるまさんが…… ぽちがわたしの肩の上で、ご機嫌でごちょごちょさえずっている。 が、相手をしてやろうとわたしが顔を向けると、とたんにぴたりとやめてしまう。 ……なんだよぅ。
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20000617 考えなし なにやら相手にしてもらいたいらしいちびっこが、床から止まり木へ跳びあがったり跳びおりたりをくり返している。 意外と脚の力が強いなあと思いながら眺めていたところ、なにを考えたのか急に止まり木の真下へ行って跳びあがり、当然頭上の止まり木にぶつかってそのまま落下していた。
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20000613 欲望 ちびっこを買ったペットショップへふらふら出かけていったら、とっても可愛いマメルリハ(豆瑠璃羽と書く。その名のとおり瑠璃……というより水色のとても小さいインコ)と美声インコの手乗りヒナがいた。 特に美声インコのほうは、わたしを見るとなにか言いたげに一生懸命首をのばしてくる様がもうなんというか、どうにでもしてちょうだい的なまでに可愛い。 ……駄目だ、買ってはいけない……。
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20000610 インコ番外編 さかさま ヒューストンは、良くカゴの天井にはりつきさかさになって人のことを見つめている。 頭に血がのぼったりしないだろうかと最初は心配になったが、気付くとさかさになったまま居眠りしていたりするので放っておくことにした。
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20000607 ライバル 2 どうやらライバル同士のケンカの勝敗は、始める時の位置関係によるらしい。 見ていると、高いほうにいる側がいつも勝利している。 うーん、微妙微妙。
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20000603 ライバル 名前が似ているせいでもないだろうが、ちびっことブロッサム、通称ちびころは、お互いにかなり強烈なライバル意識を持っているらしい。 今日もブロッサム、通称ちびころの「掻いてちょうだい」コールに応えてやっていたら、やきもちをやいたちびっこが早速やってきた。ブロッサム通称ちびころに向かってのばしたわたしの腕に止まり、無防備に頭を出している彼女にちょっかいを出そうと姿勢を低くしてそろそろ近づいていく。 と、狙われているのに気付いたブロッサム、通称ちびころがさっと首を上げ、「なにすんの!」とばかりにくちばしを開いて威嚇した。一瞬引いたちびっこだったが、次の瞬間には腕の上で同じくくちばしを開けて応戦の構えを取り……そのまま身じろぎもせず両者はにらみあった。 ……どーでもいいが、腕が疲れるんで早く始めてくれ。
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20000602 インコ番外編 水浴び ブロッサム、通称ちびころは、カゴから出している最中にわたしが台所へ行くと、必ず後を追ってきて水浴びを催促する。そして、洗い桶に水をはってやると大喜びでぱちゃぱちゃやりはじめる。 が、どうも途中で水浴びしたことを後悔するようで、ひとしきり浴びると突然しずくを振り散らかしながら飛び去っていってしまう。そして全身ずぶぬれになったまま、自分のカゴの上でなんだかみじめそーにしょんぼりわたしのほうを見つめている。 ……なんでそんな眼で見られなくてはならんのだ。
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20000601 発散 ちびっこは時々、自分でブランコをつついて揺らしては、揺れるのを見て怒っている。 まあ、怒りたい年頃なんだろうねえ。
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20000529 インコ番外編 驚愕の真実 ヒューストンの様子がおかしいのに気付いたのは、パソコンをやっていた時のこと。 カゴの床にしゃがみこみ、羽をぱふぱふ震わせては時折「きゅー……」と変なつぶやきをもらしている。わたしがそばに行っても、いつもなら寄ってくるのが、この時はちらりとこちらを見たきりで全然相手にしようとしない。 一体なにが起こっているのか分からないまま見守ること数分。これは病院に連れていったほうがいいかと考え始めた時、突然ヒューストンがふんばったかと思うと、やれやれとばかりに立ち上がった。そして床の上には、生まれたばかりの白い卵がひとつ……。 ……雌だったのか、お前!
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20000528 きれい ちびっこはものすごいきれい好きである。 毎日1回か2回の水浴びは欠かさないし、羽づくろいも見ていると実に丁寧にじっくりやっている。おかげでいつも身体はつやつやぴかぴかでほこりひとつついておらず、身震いすると白いフケがもわっと舞い上がるベルカや長いしっぽの先にフンがついていても平然としているブロッサム通称ちびころ、羽の白い部分がなんだか黒ずんでいるようなぽちの無精っぷりとは大違いである。 が、そんなちびっこも自分の身体以外を清潔に保つことにはたいして興味がないらしく、巣や水入れの中、果ては止まり木の上にまで平気でフンをする。さらには、そのフンが入った水入れでなんのためらいもなく水浴びをするのだ。 ……本当にきれい好きなのか? お前。
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20000523 一目散 テーブルの上で羽づくろいをしていたちびっこは、宙を舞う自分の抜けた羽毛を見つけて一目散に追いかけていった。 ……一瞬後、勢い余ってテーブルから落ちたちびっこが、床の上できょとんとしていた。
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20000521 視線 カゴの中でちびっこがふわふわになり、幸せそーに眠っている。 なんだか微笑ましい気持ちでしばらく眺めていたら、突然、なんの前触れもなくがばと顔を上げ、ものすごい勢いで羽づくろいを始めた。 ……ごめん、視線が痛かったか。
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20000515 インコ番外編 不憫 ブロッサム、通称ちびころは実は身体があまり丈夫でない。 病気をするほどではないのだが、どうも疲れやすいらしく、外で遊んだ後すぐうたた寝を始めてしまう。また、ひどく驚くとてんかんに似た発作を起こして身体が金縛り状態になってしまうこともある。 普段はもう怖い物知らずでブイブイ言わせている彼女だが、発作の時だけは自由にならない自分の身体におびえるらしく、気付いたわたしが抱いてやろうと(下手に自分で動くと転んだり落ちたりするので)手を出すとよたよたしながら必死でしがみついてくる。そんな時のブロッサム、通称ちびころの「助けてちょうだい」とでも言うような眼を見ていると、なにしろ直す方法が分からないだけにちょっとかわいそうになったりする。
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20000514 くちばし ちびっこのまっすぐのくちばしは、インコの曲がったくちばしを見慣れた眼にはずいぶん不自由に見える。 餌を食べるのもインコにくらべて効率が悪そうだし、羽づくろいもちまちましていてなんだか見ていてちょっと歯がゆい。 もっとも、武器としてみた場合、直線で一気に突撃できる分噛みつくしかないインコよりは遙かに分がいいようで、今日もケンカの時、噛みつこうと口を開けた瞬間もろに中をつつかれたブロッサム、通称ちびころは、しばらく痛そうにくちばしをもにょもにょさせていた。
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20000511 会話 ふと見ると、ちびっこがカゴの金網にはりついてこっちを見ている。 「なにちびっこ」 「ちちっ」 「駄目、出してやらない」 「ちっ、ちちっ」 「だってお前、すぐ人の邪魔するじゃない」 「ちちっ」 「待ってなさい、後で出してあげるから」 「ちちっ、ちちっ」 ……うーん、こうやって書くとバカみたいだ……。
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20000425 落下三態 ぱしゃんという音にびっくりして振り返ったところ、ちびっこが水入れの中でびしょぬれになって茫然としていた。 ……ブランコが揺れているところを見ると、夢中で遊んでいるうちに足を踏み外して落ちたらしい。
がしゃんという音と同時にギューッという悲鳴に驚いて振り返ったところ、ぶら下がっているおもちゃから落ちたらしいヒューストンが床にへばりついている。 ……照れ隠しかむっとしたのか、彼はその後しばらく床からおもちゃを見上げてギャーピー文句を言っていた。
パソコンにいそしんでいると、突然頭上のハイベッドに置いてあるぬいぐるみが落ちてきた。 ブロッサム、通称ちびころもしがみついたまま一緒に落ちてきた。
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20000417 インコ番外編 ? 深夜、ブロッサム通称ちびころが突然カゴにかけてある布の向こうから「ぴーっぴーっぴーっぴーっ!」と甲高い声で鳴き始めた。 何事かと思って布をめくってみるとすぐに鳴きやみ、きょとんとした顔で人のことを眺めている。 ……なんだどうした、夢でも見たのか?
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20000416 鏡 ちびっこには、行きたくてたまらない場所が1ヶ所ある。 それは鏡台(といっても全身鏡の前に化粧品とかを置いた抽斗が置いてあるだけなのだが)の上。ここはブロッサム、通称ちびころのなわばりなので、一緒に外で遊ばせている普段は近づこうものなら彼女にたちまち追い払われてしまうのである。 たまたま時間差で2羽を出した今日、チャンスと見たちびっこはすぐさま鏡台に飛んでいった。そして、カゴの中からなにか言いたげに眺めているブロッサム、通称ちびころを尻目に悠然と鏡をのぞきこみ……中に映る自分の姿に向かっていきなりゴツゴツゴツゴツとすごい音を立ててつつきはじめたのだった。 よせってばよ。
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20000414 ちびっこの巣 最近、ちびっこは巣の中で寝なくなった。 そのかわり、暇さえあれば巣の藁をむしって遊んでいる。が、巣はカゴの中に固定してあるわけではないので(輪っか状の支えの上に置いてあるだけ)、ちびっこが力一杯藁をひっぱるたりゆすぶったりするたびに向きが変わってしまい、いつのまにか出入り口がとんでもない方向を向いていたりする。 まあ楽しそうだからいいんだけどさ。
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20000411 インコ番外編 むに ブロッサム、通称ちびころを放しながら部屋の片付けをする。 と、突然足元で「ぎゅぎゅ!」という悲鳴。ぎょっとして下を見ると、わたしの足に思いきりしっぽを踏まれているブロッサム、通称ちびころの姿が。あわてて足を上げるとすたこらと彼女は逃げだし、少し離れたところから恨めしげにわたしを見上げて「およ」「およ」とつぶやき続けるのだった。 悪かったよ、ごめんよ。
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20000408 芸当 ちびっこはブランコの扱いがずいぶんうまくなった。 入れた当初はただ漠然と上で揺れているだけだったのが、最近では勢いをつけて飛び乗り、ぐるりと回転させて別の場所へ飛び移ったり、止まり木に止まってくちばしでブランコをつつき、揺れるのを利用して後頭部を掻いたりしている(文鳥もやっぱり頭を掻くのが気持ちいいらしい。もしかして鳥共通のツボか?)。 ただ、飛び降りたときに勢い余って後ろからどつかれるのは相変わらずだったりして。
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20000407 インコ番外編 口真似 ベルカが一生懸命さえずりながら、床に放り出してある鍵をくわえて遊んでいる。 良く聞くと「駄目よるーちゃん」「なによるーちゃん」「るーちゃんおいで」「るーちゃんよいとこ」と言っている。 ……みんなわたしの真似かい……。
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20000403 困った ちびっこに塩土をやった。 これまで主にボレ粉(牡蛎の殻を細かく砕いたもの)をやっていて、それで充分だろうと思っていたのだが、本を見るとどうやらこっちもやったほうがいいらしい。で、インコ用に買い置きしておいたものを試しにカゴに入れてやることにした。好奇心の強いちびっこは例によって早速つつきはじめたのだが……インコの曲がったくちばしならなんの苦労もなくかじれる塩土も、文鳥のまっすぐのくちばしには固すぎるらしく、いくらがんばってもひとかけらもかじれない。それでも何時間かちびっこはがんばっていたのだが、ついにあきらめて見向きもしなくなった。 ……ごめんよちびっこ、わたしが悪かった。
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20000402 インコ番外編 むなしい ふと気がつくと、ベルカがお気に入りのひもに向かって「掻いてちょうだい」をやっていた。 ……そーか、お前の要求の基準はそんなものか……。
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20000329 インコ番外編 わがまま ブロッサム、通称ちびころと同じく、ベルカも人に頭を掻いてもらうのが大好きである。 しかも彼の場合、掻いてほしくなるとひょこひょこ近づいてきて自分から頭を差し出し「掻いてちょうだい」とデモンストレーションする。この時手を出さないでいると彼はしばらくじっとそのままのポーズでいるが、やがて頭をあげて不思議そうに私を見る。そして、眼が合うとまたぴょこんと頭を下げて掻いてくれるのを待っている。 いつまでもこれをくり返すので根負けしてそのうち掻いてやるのだが……生意気なことにこの鳥、自分の思い通りの場所を掻いてもらえないと「気に入らない」とばかりに急に怒り出すのである。 なんてわがままな奴。
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20000322 ………… ちびっことブロッサム、通称ちびころを一緒に出していたときのこと。 ちびっこは熱帯魚の水槽の濾過装置のホースに止まって、ブロッサム、通称ちびころはそのほぼ真下の床の上で遊んでいる。と、ちびっこが不意にぽろりとフンをブロッサム、通称ちびころの目の前に落とした。 突然降ってきた正体不明の物体にブロッサム、通称ちびころは一瞬ぎょっとしたようだったが、次の瞬間、持ち前の好奇心にかられて、わたしが止める間もあらばこそ、くちばしをのばしてちびっこのフンを思い切りよく一口つまんだのだった。 その後しばらく、彼女はやたらと頭をぷるぷるふったりそこらにくちばしをこすりつけたりしていたが、さすがに同情する気にはなれない。
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20000319 目ざとい ちびっこは目ざとい。 空中を漂っているほこりや羽くずなどをすぐに見つけてじっと注目している。そしてそのうちつかまえようとぴょんこぴょんことびはねはじめる。当然、ほこりがそうそうつかまるわけはないので、いつまでもむきになってとびはねている。 羽虫にでも見えてるんだろうか?
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20000311 思惑はずれ ちびっこの退屈しのぎになればと、カゴの中にキャットボール(正式名称不明。直径3センチほどのプラスチックのかご状のボールの中に鈴が入っていて、転がすとちりちり音がする)を入れてやった。 ……見向きもしやがらない……(涙)。
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20000309 手乗り 感心なことに、ちびっこはわたしが呼ぶとそばにちゃんとやってくる。外に出している時も同様で、手を出して「ちびっこ」と言うとどこにいても一目散に飛んでくる。インコたちはそばで手を出せば乗ってくるが遠くからはるばる駆けつけるほどではないので、これはなかなかうれしい。 が、問題はその後。やってきたちびっこは1,2秒手の上で遊ぶと、もう義理は果たしたとばかりにもといた場所へ飛び帰ってしまうのである。まあそれでも呼ぶたびにちゃんとやってくる律儀さは立派だが、もしかするとこれって馬鹿にされているんだろうかと最近ちょっと思ったりする次第である。
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20000308 模様 気がつくとちびっこは、立派なごましおあたまの文鳥になっていた。 ……オヤジくさい……。
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20000304 選り好み 野菜は虫がつくようなののほうがおいしいというが、どうやら鳥の餌でもそうらしい。 ちびっこには現在、2種類の餌を与えている。ひとつはデパートのペットショップで買った文鳥専用殻付きカスタムフードというやつ。殻くずや穂の切れっ端など余計なもゴミが一切入らず、きれいな袋に詰められていて、中の脱酸素材のおかげで虫も一切わかないので夏でも安心して使える。 もうひとつは、近所のショップで5キロ単位で量り売りしてもらっている殻付き餌。これはもう高いところから落とすと殻くずが舞うような餌で、夏なんか保存してある瓶の中にいつの間にか虫の蛹が発生しているし、ひどいときには部屋の中をそこから孵った羽虫が飛んでいたりする。
で、ちびっこが好きなのはどっちかというと、虫のわく餌のほう。ふたつを混ぜてやるとそっちはきれいに食べつくすくせに、カスタムフードのほうは残してあったりする。値段的にはカスタムフードのほうが倍近く高いので、飼い主としてはやっぱり自然に近い方がおいしいのかと思いつつ、ちょっぴり複雑な気分になったりする。
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20000302 監視 ソーテックが12万のノートパソコンを出すそうで、ただいま購入を検討中。 というのも、今のデスクトップは壁際に置いてあるので、使うときには部屋の中で遊んでいる鳥たちに背を向ける形になってしまうためである。一見無邪気に見えても実はかなり邪悪な奴らは、わたしが見ていないとここぞとばかり普段なら怒られる遊び(壁や本をかじる、行ってはいけないと言われているところに行くなど)を始めるので、パソコンをやりながら鳥どもを見張れないこの体勢はかなり困るのだ。 ノートならそのへんどこでも座ってできるので、監視についてはばっちりである。もっとも、今度は隙あらばノートにいたずらしてやろうとまとわりつく奴らとの防衛戦が始まってしまうのだが。
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20000301 じゃま ちびっこはなにかと人の手の近くで遊びたがる。 まあ、知らないうちにどこかへ行っていたずらしているというのよりは数倍ましなのだが、暇な時ならともかくなにか作業しているときには邪魔で邪魔でしょうがない。 今もキーボードを打つわたしの中指の上に止まって満足そうにくつろいでいる。おかげでタイピングは遅くなるわ、中指が重くて疲れるわで結構迷惑。 しかも、これでマウスを使おうとすると、今度はその手の上に乗っかっていちいちクリックを妨害してくれるのだ。 ……だから人のささくれをむくなっちゅーに!
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20000226 水槽 ちびっこを、コリドラスとベタ・ペルセフォンが泳いでいる部屋の熱帯魚水槽にご対面させてみた。 ガラスの中でちょろちょろと動く熱帯魚にちびっこは好奇心半分恐怖半分といった様子で、しげしげと眺めてはちょっとそばに近づき、また後ずさるというのを繰り返している。 まあがんばれ、ちびっこ(なにをだ)。
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20000215 インコ番外編 なわばり ブロッサム、通称ちびころは大変なわばり意識が強い。 カゴの中へはたとえわたしの手であっても1歩たりとも入らせないし(でも入るけど)、外で遊んでいるときも彼女を中心とする半径十数センチには見えないなわばりゾーンが存在するらしく、他の鳥がうっかり踏み込もうものなら、それまでのご機嫌もどこへやら、つぶらな眼をつりあげて大変な見幕で襲いかかってくる。 で、このトラップに決まってはまるのがベルカ。臆病で神経質なくせになわばりというものに全く無頓着な彼は、よせばいいのにわざわざブロッサム、通称ちびころのそばに転がっているヒマワリの種をひろいにとことこやってくる。そして彼女に襲われ、ほうほうのていで自分のカゴに逃げ帰るのである。 いちいち襲うほうも襲うほうだが、いい加減学習しろよ、ベルカ。
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20000211 衣替え 気が付くとちびっこは、すっかり大人の羽になっていた。もうどこから見ても立派な桜文鳥。 でもよく見ると、顔のまわりにはまだ茶色の子供の羽が点々と残っている。特に眼のまわりなんかちょっとグロテスク。
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20000209 ちびっこサイズ ちびっこはインコにくらべると、かなり華奢な印象がある。 インコどもの中では最小サイズのセキセイインコのぽちとはひとまわりくらいしか違わないのだが(しかもぽちは同族の中でも小柄なほうに入る)、ぱっと見ではせいぜい半分くらいにしか見えない。まあ、しっぽの長さにかなりの差があるのでその分ちびっこが損をしているというのもあるのだが、どうも骨の太さがインコとちびっこでは決定的に違うのだ。特に脚なんてちびっこのはちょっと触ったらすぐぽっきりいきそうで、ももにしっかりお肉のついたインコの太い脚とはくらべものにならない(ちなみに、インコ類の足指は前2本、後ろ2本で、いわゆる普通の鳥の足とはちょっと違う。だから器用に物をつかめるのだ)。 こんなちびっこになぜインコどもはそろってびびるのか、良く考えてみると結構謎。
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20000206 インコ番外編 災難 ヒューストンに鼻の頭を噛まれて流血。 カゴの外からかまっていた時にくちばしのリーチを見誤って鼻を近づけすぎ、がぶりとやられたのである。ただでなくても図体が大きくて力が強い上に、彼には普段からカゴの桟でくちばしをとぐという悪癖があるため、結果としてわたしの鼻はちょっとばかり悲惨なことになったのだった。 ……怒ってはいけない。彼らには人間の善悪の区別なんて……実はついていてやっている場合が往々にしてあったりするのだが。
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20000201 猫をも殺す…… ちびっこは好奇心が強い。 どこにでも行ってなんにでも文字通りくちばしをつっこむので、部屋に放している間わたしは眼を離せない。 今日はとうとう、わたしがフタをあけっぱなしにしていたハンドクリームに一瞬の隙をついてくちばしをつっこみ、クリームだらけになってしまった。しかも本人は全然気にしていないらしく、ティッシュでふこうとしても逃げ回ってふかせてくれない。 ……そのうち死ぬぞ、お前。
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20000131 寝姿 巣の中でちびっこがどうやって眠っているのか、どうしても知りたかったので一計を案じる。 夜もふけてそろそろちびっこが眠くなる時間、カゴの前にテーブルを設置、そこに座って書き物を始めることにした。最初は遊んでもらえるのかとそわそわしながらこっちに注目していたちびっこだが、わたしが書き物に熱中していて相手にしてもらえないので、そのうちつまらなそうに巣の中に出たり入ったりし始める。 そして……しばし後にテーブルごしにそっとのぞいてみると、とうとう根負けしたちびっこが巣の奥で壁に寄り添い、毛玉のようにうずくまってすやすや眠っている姿があったのだった。 ……ふふ、まだまだ甘いなちびっこ(なんにだ)。
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20000129 白い羽 どうやらちびっこは“パイド”とか“フォーン”とか呼ばれる形質の持ち主らしい。 この手の文鳥は、頭とか身体とかの主に黒い部分に白い羽がまだら状に入るようになる。要するに霜降り文鳥である。量や模様は個体によって様々なので、場所によってはすごくマヌケになったり恐い顔になってしまったりする。 ちびっこの場合、まだ最終的に換羽が終わっていないので結果がわかるのはまだ先である。が、なにぶんちびっこのことなので不安はつきない。
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20000125 インコ番外編 おねだり ブロッサム、通称ちびころを遊ばせながら、床に座って本を読む。 ……ふと気付くと、ちんまり丸くなった彼女がなにか言いたそうな顔をして20センチほど離れたところに座っている。 「なにころちゃん」 「……およ」 「頭かいてほしいの?」 「およ」 どうやらそうらしいので、しばらく頭をかいてやってから読書に戻る。
……また気付くと、今度は10センチほど離れたところで、彼女はまた何か言いたそうな顔をしてちんまり座っている。 「……もっとかいてほしいの?」 「およ」 どうやらそうらしいので、しばしかいてやってから読書に戻る。
……また気付くと、今度は人の足にぴったり寄り添って彼女はなにか言いたそうな顔をしている。 「まだ足りないの?」 「およ」 どうやらそうらしいので、しばらくかいてやってから読書に戻……ろうとすると、すかさずひざに上がってきてちんまり座り込み、またなにか言いたそうな顔をしている。 なんなんだおまえは!
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20000124 好きなもの ちびっこの換羽がますます進行。黒い羽と白い羽と灰色の羽が混ざり合って形相が怪物じみてきた。
ちびっこの餌入れはフタ付、しかも丁度ちびっこがすっぽりおさまる大きさになっている。それが気に入ったのか、最近のちびっこは良く中に入っている。そんな時のちびっこはやけに静かなので、なにかあったのかと不安になってのぞいてみると、透明な餌入れの中からすまして見上げていたりする。
一方、ブロッサム、通称ちびころのマイブームはイカの甲。コウイカ(だったか?)の体内の甲を乾燥させたもので、カトルボーンとかカルゲンとか呼ばれてインコのカルシウム源にする。 このイカの甲を、1週間ほど前から急に彼女はかじりはじめた。その熱心さといったら大変なもので、夜といわず昼といわずしじゅうガリガリゴリゴリ音をさせ、普通なら1ヶ月ほどもつはずの甲を3日でかじりつくすほどの勢いである。 ……なにか現状に不満でもあるのだろうか?
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20000118 悲喜劇 ちびっこのカゴの近くのテーブルに、リアクションを置いておいた。 ふと見ると、ちびっこが水浴びをしている。 ……ああっ!(涙)
……閑話休題
ちびっこの巣の中の様子がどうも衛生観念上良くない状態になってきたので、新しいのをショップに買いにいくことにした。 「あのー文鳥の巣なんですが、2ヶ月くらい使っているんですけど変えたほうがいいでしょうか?」 「2ヶ月だったら変えたほうがいいですねえ。日に当ててはたいてフンがきれいに落ちるならまだ多少大丈夫ですが.結局ばい菌がわいたりしますので」 「電子レンジでチンするのはどうですか? 塩土や餌をそうやって消毒したりしますよね」 「……それは人間のためにやめたほうがいいと思いますよ……」 というわけで新しい巣を買って取り付ける。 良かったなちびっこ、電子レンジで消毒した巣を使いまわしされなくて。
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20000116 ぼろ鳥 換羽絶好調なちびっこは、気が付くと見てくれがずいぶんみすぼらしくなっている。 体のあっちこっちに生えかけのつのつのの鞘羽があるし、抜けかけの羽を常にどこかにくっつけているし、首の後ろはよく見るとどうも一気に羽が抜けたのかはげになっている。おかげで下を向くと赤い地肌がばっちり見えてみっともないことこの上ない。こんなに抜けてもとの姿に戻れるんだろうかと内心ちょっと心配になったりする。 本人は全然気にしてないらしいけど
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20000114 おうち 文鳥は夜は巣に入って眠るということで、ちびっこのカゴにはつぼ巣(十姉妹のカゴとかに入っているわらのやつ)が設置してある。いちどでいいから寝ているところを見てみたいのだが、「遊んでもらえる」と思うのか人がのぞくといつも喜んで出てきてしまうので、これまで見れたためしがない。 ところで、文鳥は巣の外でトイレをするという考えをもっていないらしく、ちびっこの巣の中はフンだらけである。良くこんなところで眠れるなと人間様は思うのだが、当のちびっこは全く気にならないらしい。
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20000111 後頭部 ちびっこの後頭部が、いつの間にか黒白まだらになっている。 他のところは茶色の雛の色のまんま。 ……すごく変だぞ、お前。
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20000108 インコ番外編 興味 オカメインコのベルカは、人が食べてる姿を眺めるのが好きらしい。 なにか食べ始めると決まって飛んできて肩に止まり、興味津々の顔で眺めている。ほしいのかと思って無難なもの(果物とか)をやろうとすると後ずさりして拒否するので、どうも人と同じものが食べたいわけではないらしい。とにかくただ「人が食べている姿」を見ていたいのだろう。 変な奴。
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20000107 (仮称)が取れた日 最近「ちびっこ」と呼ぶと、ちびっこ(仮称)は「ちちっ」と返事をするようになった。 ……いまさら他の名前にするのも混乱しそうだし、まあいいか、ちびっこで。
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20000106 マイブーム 最近のちびっこ(仮称)のマイブームは『牧草ブロック』である。 その名のとおり牧草をブロック状に押し固めたもので、いちばん近いイメージは固形茶だろうか。本来はハムスター等のおもちゃ兼食料らしいが、我が家の鳥たちはそろってこれが大好きで、暇さえあればかじったりむしったりしている。 そしてちびっこ(仮称)もご多分にもれずこの牧草ブロックがお気に入りなのだが、なにしろこのブロック、実は結構固いので、文鳥のまっすぐなくちばしではかじるのが難しいのだ。それでもちびっこ(仮称)はあきらめず、一生懸命つついたりせせくったりしてなんとか草の繊維を引っ張り出し、振り回して遊んだりしている。
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20000105 羽 換羽が本格的になってきたらしく、部屋の至るところにちびっこ(仮称)の羽が落ちている。が、その割に見てくれは全然変わっていない。 どうでもいいが、ひっきりなしに羽づくろいをしてるくせになんで1本だけ抜けかけてるしっぽの羽がいつまでもそのまんまになっているんだ? 気になってしょーがないじゃないか。 ううう思い切り良く抜きたい。
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20000103 2000年問題 しかしよく考えると、もし2000年問題で流通機能が麻痺したら、いちばん危ないのは鳥たちなのだった。 人間なんてなんだかんだ言いながらも数日は物を食べないでも生きていける。我が家には熱帯魚もいるが、水槽が藻でジャングル状態なので食べ物に関しては心配ないし、ヒーターが切れたとしてもゆっくりとした水温低下ならかなりのところまで耐えられるという。 ところが、鳥は新陳代謝が激しい割に身体に脂肪などを蓄えることができないので、餌が切れると1日か2日で飢え死にしてしまうのだ。 とりあえず、普段からキロ単位で餌の備蓄してはあるので、1ヶ月都市機能麻痺とかいうんでもない限り心配はないのだが……2000年問題が起こらないでよかったよかった。
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20000102 おとなの羽 ちびっこ(仮称)が大人への換羽を始めた。 全身茶色の子供の羽もなかなか渋くていいのだが、まあ自然界の掟なのでしょうがない。 ただ、今のところ後頭部の真ん中に1枚、白い羽が出現しただけなので、大人への道はまだまだ長いと思われる。 ……ん? 文鳥の後頭部って確か黒いんじゃなかったか……?
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